英雄の同調

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「はぁぁぁぁ!!」 孫策と呂布は裏門で残兵達を殲滅していた。 孫策が一人を殴り飛ばせば、その兵は首から地面に倒れると鈍い音と共に命を奪った。 「ヘッ!どうだ…!」 「退け雑魚共ーッ!!」 呂布は関羽の青龍刀と己の方天戟を両手に持ち、振り回せば一気に四、五人の兵士を斬り裂いた。 その姿はまるで鬼が血を撒き散らすかの如き勢いで、呂布は暴れていた。 「よし!!今だ!行け大喬!!」 兵士達を殴り飛ばせば、孫策は門の前で赤兎馬に跨った大喬と貂蝉に行けと指差した。 「孫策様…。ご無事で居て下さい…!!」 大喬は涙を堪え、馬に鞭を打つと呉へと向かい馬を走らせた。貂蝉と大喬は何度か振り向くも、孫策達はまた会えると信じ振り向かずに武器を振るった。 「行ったみたいだな…。」 「フンッ!これでやっと血雨を降らせるられる…!!貴様等に平伏す俺様ではないわぁぁぁぁ!!」 双対の刃を手に砲哮を上げた呂布に周りの兵士達は脅えた様に逃げ腰に大半がなっていた。
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