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「よう!かごめ!」
つむじ風をたてながら鋼牙がきた。
「鋼牙君。どうしたの?」
「かごめに会いたくなったから!」
鋼牙君はいつも優しいな。犬夜叉を好きでも辛いなら一層鋼牙君を好きになれたらいいのに。
「かごめ?どうした?元気ねぇな!犬っころと何かあったのか?ってまさか!また桔梗とかいう巫女のところか?!」
かごめが苦笑したの見た鋼牙はかごめを抱き締めた。
「鋼牙…君?」
「あいつ何かやめて俺にしろよ。あいつはあの巫女しか見えてない。だから!だから。今は犬っころのがいいかもしれない。でも、それでもいい!あいつを忘れるまで!」
犬夜叉を忘れるまで?
犬夜叉を忘れるなんてできない。
犬夜叉を考えるたびにどんどん気持ちが溢れてくる。
あたしには犬夜叉じゃないと駄目なんだ。
桔梗しか見えてなくてもあたしには犬夜叉しか考えられない。
だから。
「ごめんなさい。あたし犬夜叉が好きなのだから。」
あれ?なんであたし泣いてるんだろう。
辛いのは鋼牙君なのに…。
あたし最低だ。
「かごめ。もういい。わかったから。こっちも悪かった。お前の気持ちも考えないで。暫くはこのままでいさせてくれ。」
かごめは「うん」とだけ答えて暫くその状態でいた。
その姿を犬夜叉と桔梗に見られてるとも知らずに。
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