170人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
「……小学生も同じこと言うよね」
「うぅ……。反省してるよぅ……」
ずきんとした頭の痛みに顔を顰める。
瑞姫は怯えて涙目のままである。
雰囲気というか空気は悪いままである。
蒼子は、そんな空気を払拭しようと思ったが、しんどさが勝り一旦話を終わらせることを選択した。
「もう寝よう? 今日の昼のことは今日の昼決めたらいいわ。私、寝たいしね」
小さく欠伸をしつつ、疲れからか眠気からか軽く目を擦る。
「今度は抜け出さないでね。2度目はないわ」
「う……うん。ごめんね。おやすみ……」
瑞姫は素直に従い、寝袋に潜り込む。
それを見届け、軽く溜息をつき、電気を消した。
最初のコメントを投稿しよう!