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その姿を新八は見ていることしか出来なかった。
「新八ィ、銀ちゃんが…銀ちゃんが……どうしてアル…銀ちゃん何か悪い事したアルか?なぁ新八ィ…」
震える声になりながらも神楽は必死に新八に話し掛ける。
「銀さんは何も悪い事なんかする人じゃないよ!神楽ちゃんだって知ってるだろ?銀さんは何も…何も悪い事なんかしてない……」
その場に崩れ座り込む新八の目からは涙が流れ出していた。
それを見た途端神楽も我慢していた涙を流し出した。
そんな万事屋近くの外をちょうど真選組の土方と沖田が通り掛かった。
「……ん?土方さん血の匂いしませんかィ?」
「血だァ?真っ昼間からそんな………ん?本当だな…」
微かに匂う血の匂いに土方と沖田は感付き血の匂いのする場所へと速歩きで向かった。
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