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『パパ、ママ、早くゥ!』
ユミちゃんに急かされて、井上さん家族は学校に向かった。
奥さんはユミちゃんに見られないように涙を拭き、ご主人に支えられるようにして行った。
夫のヒロも学校に向かい、通りに残された私は一人で自宅に戻った。
『清々しい位にいい天気…さて…と、部屋でも片付けますか…』
私の心も、この青空のように清々しく
そして春の陽射しのように穏やかだった。
昨日までの事が、まるで嘘であるかのように
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