絶望の嵐

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『でもヒロのお婆ちゃんにはかなわないわ だって、ヒロより素晴らしい私の夫を育てた人だもの』 私と義母は、同じ年頃の女の子同士が彼氏自慢をするかのように、愛しい夫の自慢をしあった。 少し照れ臭そうにしている義父の姿が、20年後の夫の姿を連想させ幸せな気分になる。 『じゃあね、美波さん』 一時間ばかり話しに花を咲かせた後、義母達は帰る支度を始めた。 『ヒロ…博史さん、もうじき帰って来ますよ?』 『駄目よ、私達帰ってお庭に花の種埋めるんだから~初めてのお庭いじりなのよ』 義母は義父と顔を見合わせながら楽しげに微笑んだ。 『あなたに貰った…何だっけ?あなたに似て面白い花』 『鳳仙花です……』 確かに触れると種が弾け飛ぶ様は面白いが… 私に似て…?
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