序章

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焦った私は週4日以上スクールに足を運ぶようになった。 土日は朝から夕方まで仲間と練習に励んだ。 学校帰りにも電車を乗り継いで駅からスクールへ走った。 そんな生活で常に筋肉痛の私は、普段は好きな体育の授業もとことんサボっていた。 元々真面目ではなかった生活態度。 クタクタの体は授業中の居眠りと早退常習犯のレッテルを完全に貼られてしまうことになったが、私の生活の中心は音楽になり、学校の勉強より大切なものがどんどん増えていった。 友達と遊ぶのは楽しかったけれど、何よりも音楽が好きで大切な夢があった。 友人もみんな応援してくれていた。
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