せつないこいのはなし

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悪魔はこのとき、新しい気持ちを見つけた。 優しすぎた悪魔 君の笑顔に恋をした。 言葉の通り、まるで天使のように微笑む君。 白い羽と黒い羽が見えない壁を作る 残酷なまでにその壁は厚く硬く強くて どうにもできない自分を恥じた。 君が泣いても側に行けない。 君のとなりに僕は居られない。 ただ一度だけ触れる事が叶った指先は、酷い火傷をしたような熱に包まれた。 もう触れてはいけない。触れられない。 ほんとうは 『触りたい』 『触られたい』 『抱き締めたい』 『抱き締めて貰いたい』 『キスしたい』 『キスされたい』 それは出来ない事だと分かっているから、 今宵も僕は、 君を想い、 少しずつこの黒い翼を堕としてゆく To..Be..next... .
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