0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
悪魔はこのとき、新しい気持ちを見つけた。
優しすぎた悪魔
君の笑顔に恋をした。
言葉の通り、まるで天使のように微笑む君。
白い羽と黒い羽が見えない壁を作る
残酷なまでにその壁は厚く硬く強くて
どうにもできない自分を恥じた。
君が泣いても側に行けない。
君のとなりに僕は居られない。
ただ一度だけ触れる事が叶った指先は、酷い火傷をしたような熱に包まれた。
もう触れてはいけない。触れられない。
ほんとうは
『触りたい』
『触られたい』
『抱き締めたい』
『抱き締めて貰いたい』
『キスしたい』
『キスされたい』
それは出来ない事だと分かっているから、
今宵も僕は、
君を想い、
少しずつこの黒い翼を堕としてゆく
To..Be..next...
.
最初のコメントを投稿しよう!