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あわいこいのうた
ひらりひらり
ひらりらひらら…
自分の羽がそっと落ちてゆくのを感じる。
その音が歌みたいに軽くてリズムカルで
けれど心はそこまで軽くはなれなくて
禁忌だと知りながら自ら羽を落とす。
もしかしたら消えてしまうのかもしれない
……もしかしたら君と一緒に居られるのかもしれない
僅かな可能性に縋って願って祈って
そうして権利が与えられるならどんなにか
閉じた瞳を開けても無残に散りゆく羽だけで
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