怯える二日間

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「…かわいそうに… 痛かったよねぇ… まだ若いのに こんな事されて… でも ここに来たからには もう大丈夫… あなたをこんな目に合わせる人間は もういないからね… 安心しなさいな…」 おばぁちゃんの その優しい声を聞いて 今まで 知らず知らず 溜め込んでいたのであろう感情の波が 一気に 押し寄せてきた。 私はおばぁちゃんの膝に 顔をうずめ 子供のように 大声で泣いてしまった。 悲しみ 悔しさ 後悔 そして安心感… 全てが 嗚咽と共に 溢れ出る。 おばぁちゃんは 静かに 私の頭を 撫で続けてくれていた。
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