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「わっ!…オレンジジュース?」
「優奈にぴったりだろ。」
少し笑いながら駿司くんは言った。
それが果たして、どういう意味なのかイマイチわからなかった。
「ありがと…。」
だけど、心が少し熱くなってドキドキして…なんだか嬉しかった。
駅に着くと、電車が来るまで数分あった。
「座ってよっか。」
私は、ホームのベンチに向かって小走りで走る。
鞄を置いて後ろを振り返った。
タラタラ歩く駿司くん。
その光景がとても微笑ましく思わずプッと笑ってしまった。
「あっ、今笑っただろ?」
「違う違う!笑ってなんか――」
そこで、ドキッとする。いつの間に目の前まで来たのだろう…。
ぐいっと両肩を掴まれ顔が近い。
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