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悪戯っぽく言ってみると、駿司くんは頭を掻きながら困った顔をした。
「あぁーわかった!1秒でも早く私に逢いたかったんでしょ。」
彼のほっぺを突こうと手を伸ばしたとき――
「ちげーよ!」
勢いよく手を振り払われてしまった。
びっくりしたのと、まさかこんなに怒るなんて思ってなかったから戸惑ってしまった。
「…あっ、もしもし?」
駿司くんの携帯に電話がかかってきたらしく
彼は電話に出た。ナイスタイミング!と心の中でガッツポーズ。
「今?駅だけど…いや、優奈が一緒。」
私の名前が出てきたもんだから思わず耳を疑った。
「だれ?」
小声で駿司くんに問うと、すんなり答えた。
「凛。」
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