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3年前――
「優奈(ゆな)はどうする?」
話を振られてハッと我に返った。おそらく、かなり間抜けな顔をしていたのだろう。
声のしたほうを見ると、友達の凛(りん)は今にも笑いだしそうだった。
「今、かなり考え事してたみたいだけど何考えてんの?」
凛は、私の顔をのぞきこみ問う。
「ううん。何でもないよ…で、何の話だっけ?」
「恋したいな。とか考えちゃってんじゃないのー?」
ニヤニヤしながら私の肩をポンっと叩いた。
――違う!と言いかけたところに違う声が重なる。
「優奈も来るっしょ!」
その声の主に視線を向けると、胸がキュンとした。意味もなく頭を左右に振り冷静になろうとする。
「優奈ちゃん、今週の土曜日暇?みんなで遊ぼうって話してたんだけど。」
「こうしてグループになったのも何かの縁だし、交流を深めようってやつ!」
茜(あかね)ちゃんと透馬(とうま)くんが話の流れを教えてくれた。
「それ、いいね!中学の時、あんま男女一緒に遊ぶなんてことなかったから新鮮!!」
「でしょー。この案、考えたの駿司(しゅんじ)なんだから。」
そう言いながら凛は、駿司くんの頭をくしゃくしゃっとして笑っていた。
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