†-プロローグ-†

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俺たち双子は、周りによく比べられた。 「まあ。テストで100点だなんて、優輝くんは頭がいいのね」 「それに比べて要くんは…」 兄の俺とは違って、弟の優輝は頭がよかった。 他にもなんでも出来て、勝てるのはスポーツだけだった。いや、スポーツも負けていたのかもしれない。 優輝は体が弱く、医者に止められていた。だから俺は、運動を頑張った。周りに認めてもらいたくて、『頑張ったね』と誉めてほしくて……
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