1148人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
優「ありがとうございました」
美「お大事に。兄もな」
要「もう平気です…」
家についても離してくれずずっと握ったまま。
諦めるしかないのだろうか。
これからもずっと、優輝にあんなことされ続けなければいけないのだろうか。
優輝は握った手を離し家の中に入った。
優「ただいま~」
母「おかえりなさい。遅かったわね」
優「ちょっと学校で倒れちゃって…。要ちゃんと一緒に先生に送ってもらったんだ。
それより聞いてよ。要ちゃんたら今日の体育の授業でね……」
母「要より、あなたは大丈夫なの?」
優「え……あ、うん」
俺なんて、この家ではいてもいなくてもなにも変わらない空気みたいな存在。
両親ともどう接すればいいか分からなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!