†ー3ー†

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優「ありがとうございました」 美「お大事に。兄もな」 要「もう平気です…」 家についても離してくれずずっと握ったまま。 諦めるしかないのだろうか。 これからもずっと、優輝にあんなことされ続けなければいけないのだろうか。 優輝は握った手を離し家の中に入った。 優「ただいま~」 母「おかえりなさい。遅かったわね」 優「ちょっと学校で倒れちゃって…。要ちゃんと一緒に先生に送ってもらったんだ。 それより聞いてよ。要ちゃんたら今日の体育の授業でね……」 母「要より、あなたは大丈夫なの?」 優「え……あ、うん」 俺なんて、この家ではいてもいなくてもなにも変わらない空気みたいな存在。 両親ともどう接すればいいか分からなくなった。
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