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「さっ 着替えて着替えて。
控室、暖房付けてあるから」
「ハイ」
早紀は笑顔で控室に走って行った。
受付カウンターのパソコンを立ち上げ、プレゼントの包みを丁寧にパソコンの横に置いた。
コーヒーメーカーのスイッチを入れ、コーヒーを煎れる準備を始めた。
狭い店の中にコーヒーの香りが香ばしく立ち込める。
この瞬間が好きな時間であった。
「7時半になるな。
そろそろ、チェーンを開けなきゃね」
いつもの手順で寒々とした空気の外へ出て機械の電源を入れて、チェーンを外す。
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