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18年前
事務仕事の為、フロントカウンター裏側に設置されている事務席に着いたアタシはパソコンが立ち上がる間、早紀と同じ〔ハタチ〕だった頃の自分を振り返っていた。
この会社、西日本一体をネットワークする大手の商事会社。
その面接の日。
バブルが崩壊したばかりの時だったにも関わらず、景気はあまり変わらない会社だった。
新設された〔ガソリン、燃料部門〕が業界やプランニング界での評価までもが期待され、走り出してもいないうちから鰻上りの業績を挙げるだろうと期待されようとしていた。
それをたまたまバイトしていたクラブで聞き付けた短大2年の薫は、お客様に詳しく話してもらった。
そして、ガソリンスタンドの業務とそれに纏わる若干の事項について調べ、それだけを土産に面接に挑んだ。
商事会社というのに何とも了見の狭い一か八かの勝負であった……
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