第二章 学園へ編入

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あれから10分が経った頃、ティエルが料理を持ってきた。 「ティエル、手伝おうか?」 ソファーで寛いでいたシエラがティエルに問い掛ける。 「じゃあ、頼むわ。キッチンに置いてあるからそれ持っててくれ。」 「ああ。」 シエラは返事をしながらキッチンへ向かった。 「あたしも手伝おうか?」 それを見ていたシーリもティエルに問い掛ける。 「シエラだけで平気だよ。あまり量はないから。」 「あら、そう?なら座って待ってるわ。」 シーリの言葉にエルカも頷き、テーブルに座る。 シエラはティエルが作った料理をテーブルの上に並べるとシーリとエルカは目の前の料理に驚いていた。 「これ、本当に作ったの?」 「ああ。全部そうらしいぜ?」 シーリは驚きの表情を浮かべながらキッチンを見ていると、ティエルが料理を持ってきた。 「冷めないうちに食べようぜ?」 「え、えぇ。」 早速食べ始めたティエルをみてシエラ達も料理に手を伸ばした。 「う、美味い!」 「本当!今まで食べてきた料理の中で一番美味いわ!」 「なんでこんなに上手なの?」 シエラとシーリは驚きながらも目の前の料理を食べ、エルカはティエルを軽く睨み付ける。
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