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あれから10分が経った頃、ティエルが料理を持ってきた。
「ティエル、手伝おうか?」
ソファーで寛いでいたシエラがティエルに問い掛ける。
「じゃあ、頼むわ。キッチンに置いてあるからそれ持っててくれ。」
「ああ。」
シエラは返事をしながらキッチンへ向かった。
「あたしも手伝おうか?」
それを見ていたシーリもティエルに問い掛ける。
「シエラだけで平気だよ。あまり量はないから。」
「あら、そう?なら座って待ってるわ。」
シーリの言葉にエルカも頷き、テーブルに座る。
シエラはティエルが作った料理をテーブルの上に並べるとシーリとエルカは目の前の料理に驚いていた。
「これ、本当に作ったの?」
「ああ。全部そうらしいぜ?」
シーリは驚きの表情を浮かべながらキッチンを見ていると、ティエルが料理を持ってきた。
「冷めないうちに食べようぜ?」
「え、えぇ。」
早速食べ始めたティエルをみてシエラ達も料理に手を伸ばした。
「う、美味い!」
「本当!今まで食べてきた料理の中で一番美味いわ!」
「なんでこんなに上手なの?」
シエラとシーリは驚きながらも目の前の料理を食べ、エルカはティエルを軽く睨み付ける。
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