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「ったく、ランクAとS合わせて200って聞いたんだがな・・・。」
声からして少年だろう。
フードを深く被っている上に空を飛んでいるので、顔は見えないが、下を向いて嫌そうな声を出す。
なぜなら、少年の眼下に広がる魔物の群れはあきらかに200以上はいるからだ。
そして、少年は手近な崖の上に降り立ち、
「とりあえずさっさと終わらせるか。“ホーリージャッジメント”」
その言葉が唱えられたと同時に崖下500mにいた魔物の大群が光に包まれた。
そして、次第に光が収まる。
それと同時にそこには草や木、花以外何も残っていなかった。
「……生き残った奴もいないな、任務終了。“転移”」
すると、先ほどまで少年がいた場所には一陣の風が吹き、少年はそこから姿を消した。
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