■伍■

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「あぁ!?」 振り返ると、「あははっ」と笑いながら走り エレベーターに乗り込む亜葵がいた。 「ちょっ…待て!!」 体力には自信があったが、長時間走り回り神経を張り詰めさせていた為、思った以上に体力を消耗していたようだ。 「早く捕まえてよ。」 「待て!!」 俺は懸命に前へ進む。 しかし、無情にも扉は閉まっていく。 「ばいばーい!」 そして扉は完全に閉まりきった。 「はぁ…はぁ…っクソ!」 ふと上を見上げると、数字は"8"で止まった。 「亜葵…手術室なんかに…。…っ…違う。…オイオイ…寝言は寝てから言ってくれ…っ!!」 俺は階段を駆け上がっていった。 ―――
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