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私が泣いている間、礼恩はベッドに腰掛けて私を抱きしめてくれていた。
「ありがと…。だいぶ落ち着きました。」
「そりゃあ良かった。」
礼恩は優しく微笑んだ。
「っ…。」
「?何赤くなってんだ、亜葵。」
「そうだ!!!どうして私の名前知ってるの!?」
礼恩はポカンとした顔をした。
そして、豪快にだっはっはと笑う。
「おまえなぁ。医者は患者の事は大抵知ってるもんだ。」
「ウソダァ。」
私が怪しげな瞳で礼恩を見つめると
礼恩はニヤリと目を細めて
「名前は櫻井亜葵。年齢16。血液型は~…B型だったな。」
と、礼恩は私のことを次々に言い当てた。
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