■伍■

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「悠笑さんが望んだのは、礼恩にこんな風に罪の意識を残させて、自分を押し殺して生き続けることじゃないんじゃないのかな。 自分が心からダイスキになった人に、永遠に終わらない咎を負わせる… 礼恩が好きになった人は、そんな事望む人なのかな。」 「お前に…何が分かるんだ…」 「うん。私は悠笑さんじゃない。だから、ホントの事なんて分からない。でもそれは、礼恩だって同じじゃない。」 「っ…」 苦しそうに眉を寄せて、今にも泣きそうな顔。 …ごめんね。 そんな顔、させたいわけじゃない。 でも… 私は柵を乗り越えて礼恩の方を向く
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