■伍■

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「礼恩には、幸せになって欲しいって、笑っていて欲しいって思うよ。そりゃあ相手が自分だったら最高に嬉しいけど。 …そうじゃないとしても、思うんだよ。だって、礼恩の事が…」 最上級の笑顔を、貴方に。 「ダイスキだから。」 段々と、景色が傾いていく。 「亜葵――――!!!」 礼恩の走る姿が、視線の端に映る 伸ばした手と手が触れる つかまれた腕を強く引かれ 私は礼恩の胸に抱かれていた
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