■epilogue■

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「ん~~~~っ!!ハァ…」 大きく伸びをしたら、大きなため息が出た。 荷物をまとめて、ベッドの淵に座る。 窓の外には、今にも開きそうな蕾をつけた桜が並んでいる。 こんなにも清々しい日に、ちょっと泣いてしまいそうだ。 トントンと扉がノックされ、開かれる。 その音に心臓が一瞬強張る。 「亜葵ちゃん、準備できた?」 「あ…看護士さん。…ハーイ!」 バカだな。 来るわけ無いのに。 …ついに退院。 ホントに、最後なんだ…。
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