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「そっ…そんな…な…」
「ん?また顔が赤いぞ?…熱が上がったのか?」
礼恩の大きな手が私の額を包み込む。
おっきな、骨ばった手
指はとても綺麗
少しひんやりしてて、とても気持ちいい
それしか考えられなくなるくらい
私の意識は額に集まっていた
「おっと、飯が冷めちまったな。」
「あ……。」
会話が止まる。
「さて、そろそろ仕事に戻るとするかな。」
礼恩がベッドから腰を上げる。
「ん?」
礼恩が振り返った。
「どうしたの?」
「どうしたのって…。お前が俺の白衣掴んでんだろうがよ。」
「えっ!!??」
手元を見ると、確かに掴んでいた。
「ウソッ!?いつの間にッ!?」
礼恩はまた豪快に笑った
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