■壱■

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学校に連絡をした翌日。 「亜葵ーーーーーーーー!!!!!!」 私の病室に女の子の叫び声が響いた。 「!!!??まっ、真琴!!??」 病室に飛び込んできたのは私の幼馴染でありクラスメイトでもある吉野 真琴(ヨシノ マコト)だった。 ポニーテールの髪を左右に揺らしながら勢い良くベッドに飛びつく。 「ど、どうしたの、真琴」 「どうしたのじゃないわよぉぉぉ」 真琴は私の顔を見るなり泣き出した 「ビックリしたんだからぁ!!!今日の朝先生から亜葵が骨折して入院したって聞いて、もう心臓止まるかと思ったんだからね!!」 泣いた勢いのまままくし立てる 「ごめんね、心配かけて。でもほんと、痛み止めの薬が聞いてるから痛くもないし、大丈夫だから。」 「もおぉぉぉ…でも、元気そうで安心した。ご両親は?」 「帰ってこさせるのも悪いし、大丈夫だよって言っといた」 「えぇ!?じゃあ、着替えとかどうするのよ?」 「あ…。考えてなかった。」 「まったく…しょうがないな。私が持ってきてあげるよ。」 真琴はトンッと自分の胸を叩く 「ホント?助かるっ」
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