■壱■

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うつむいている私の上に、大きな影が出来た。 「ほおおおおぉぉぉぉぉ?」 「!!??」 いる。 「随分と元気になったなぁ?」 かお…あげられません… 「あの…もしかして?」 真琴の声がした。 「主治医でオヤジの宮沢礼恩です。」 礼恩はニッコリと微笑んだ。 「ホラ、飯持ってきたぞ。」 礼恩はテーブルに夕ご飯を置いた。 「あ…ありがとございます…。」 「ククッ、いつまでうつむいてんだ。飯、冷める前に食っちまえよ?」 「わかってるわよ!!」 なんでか恥ずかしくて、つい声を張ってしまった。 礼恩は相変わらず笑ってる。
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