■壱■

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「友だちか?ドーモ。」 礼恩は真琴に笑いかけた。 「あ、ども。亜葵がお世話になります。」 「いえいえ。かわいい友だちだな?」 礼恩は私にニヤリと笑って言った。 「…発言がオヤジ…。」 「んだと?」 さらにククッと笑って私の頭をガシガシとなでる 「ちょっ!!髪の毛がぐちゃぐちゃになっちゃう!!!」 「知るか。」 「もおおおおお!!!礼恩!!!!」 その様子を見て、真琴は笑った 「随分仲が良いのね?」 「そっ…なっ…えっ…」 真琴の言葉に、どうしてか声が詰まってしまった。 「ククッ、ホントに面白いな、おまえ。じゃ、お邪魔なオヤジは退散するとするか。」 礼恩はまたな、と言い残して部屋を出て行った。
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