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「面白い人だね。」
真琴はまだ笑ってる
「もうっ、髪の毛ぐちゃぐちゃだよ。」
「そうだ、彼氏君は?」
「っ…。」
「今日はまだお見舞い来てないの…?…亜葵…?」
「…別れた…」
「えっ…?」
真琴の表情が固まった。
「ってか、フラれた…。」
「いつ?」
「えっと…おとと…い?」
「そっか…。」
「それで、追いかけて、階段から落下して…」
事の成り行きを真琴に話しながら
落ち着いている自分に気づいた。
昨日はあんなに泣いたのに。
「結構、しんどくってさ、昨日。でも…傍についててくれた人がいて…なんか、今はもう大丈夫って思える。」
真琴は全部分かったみたいに、優しく笑った。
「そっか。…一番しんどい時に、亜葵が一人じゃなくてよかった。」
「うん。」
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