■壱■

23/39
1104人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ
あの時、礼恩がいてくれて 泣いて良いよって言ってくれた。 思いっきり泣いて ホントにすっきり出来たんだ。 あの時我慢し続けてたら こんな風には、きっと思えなかった。 「あ、じゃあ、ご飯さめないうちに食べちゃいなよ。」 「ん。」 「今日は、この辺で帰るね。あ、そうだ、家の鍵貸して?明日着替えとか持ってくるから。」 「アリガト!!」 棚の中にあるカバンを指差して、そこから鍵を取ってもらった 「じゃ、お大事にね?」 「うん。ほんと、アリガトね?」 「いいってことよ!」 真琴はひらひらと手を振って帰っていった。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!