■壱■

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「ほんとに、どこも痛くないから!」 「じゃあ何であんなに絶叫したんだ?」 「う…。今日が大晦日だって忘れてたの…。」 「…は?」 礼恩は少し目を見開いている。 「それで何で叫ぶんだよ。」 「あー…えっと…紅白どうやって見ようかと…」 「…」 「…」 ぶっははっははっはっはは!! 礼恩の爆笑が響く。 うん。 我ながらヒドイ言い訳だとは思う。 でもさ。 指差して笑う事無くない!? 「~~~~~~~~っ!!!」 ばふばふとまた枕で礼恩をはたきまくる 「あっはは!悪かった!悪かったって!」 「笑い止んでないのに謝るな!」 「わかったわかった!紅白ね…ぶっ」 「もぉ~~~~!!」 「ココ個室だからテレビあるじゃねーかよ。」 あっ…しまった…
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