■壱■

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「で?どうする?」 「見たい!!」 フッ、と優しい笑顔を浮かべる。 いつもの、豪快だったり、からかったりするような笑顔じゃなくて 子どもみたいな、無邪気な笑顔 「っ…」 「ん?」 「あっ、やっ、なんでもっ」 「?…あぁ、でも9時の就寝時間までは部屋で我慢しろよ?その後は俺当直だから、時間になったら迎えに来てやる。」 「へっ?あ、はいっ…いいの?」 「見たいんだろ?」 「…うん…。」 礼恩はニヤリと笑うと、くしゃくしゃと私の頭を撫でた。 「ちょっ!だから髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃうでしょ!?」 「このほうが可愛いって。」 「笑いながら言うなー!!」 .
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