22人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
第二幕
斉藤との激闘から数日、隆哉は京都の町外れの小屋に潜んでいた。
確かに気付かれれば危険だが、行動を興すにはうってつけの場所だ。
隆哉は肩の傷を手当てし休養をとっていた。
トントン‥
すると誰かが訪ねてきた。
密偵:『桂さんの書をもってきた。』
隆哉:『御苦労、そこにおいといてくれ。』
密偵が帰ると隆哉は桂からの手紙を読んだ。
桂とは薩長の巨匠の一人で西郷、大久保に並ぶ実力者である。
桂からの命は幕府直下の部隊である新撰組の潰滅を指示するものであった。
しかも期限は三日後。
隆哉:『少ない時間で出来る事‥‥‥それは指導者を討つ事、それしか新撰組潰滅は不可能。だが、近藤までたどり着くのは難しい‥‥‥となれば狙うは新撰組副長土方歳三』
隆哉は土方暗殺を決意、今晩にも土方を襲撃するつもりだった。
日が沈み夜になった。
作戦開始である。
度重なる動乱により新撰組は全隊出撃態勢で構えている。
これはチャンスだ、他の遊撃部隊を突撃させ、その隙に土方を討つ。
隆哉は遊撃部隊に突撃命令を下した。
遊撃部隊と新撰組は真っ向から激突した。
激しい動乱の中を隆哉は土方に近づく、
すると、
ガキッ!!!!!!!
いきなり後ろから誰かが襲って来た。
??:『俺の首が欲しいんだろ?わざわざ出向いてやったんだ!楽しませろよ。』
隆哉:『土方‥‥‥歳三!!?』
隆哉は仰天する、
土方:『貴様に書を届けた密偵は買収済みでな!他にも新撰組密偵山崎進らを差し向け、貴様の動きを探らせた!!貴様の思惑は知れてるんだよ!!』
隆哉:『なら何故わざわざ出向いてくる!?』
土方はニヤリと笑った。
土方:『貴様に力の差を教えるためだ』
土方は凄まじい勢いで襲い掛かった。
最初のコメントを投稿しよう!