cinnamon

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「ここに、シナモンを適量、振り掛けます。」 「ちょっと待て!」 「何か?」 「シナモンを振り掛けて、本当に大丈夫なんだろうな!」 「大丈夫ですよ。」 「ばばばばばば爆発しないだろうな!」 「爆発なんてしませんよ。」 「何か今までに見た事もないような気持ち悪い虫が、たくさん集まって来ないだろうな!」 「集まって来ないですよ。」 「時空ポリスが突然やって来て、俺を逮捕しないだろうな!」 「何の罪ですか?逆に時空ポリスを見てみたいですよ。」 「シナモンを振り掛けた瞬間、俺の縁談が破談にはならないだろうな!」 「いやもう、シナモン関係なくなってるじゃないですか。」 「ボンゴレビアンコがスパゲッティの中で最強だと言う!俺の定説が覆されないだろうな!」 「いや、それは個人差の問題じゃないですか。ちょっと待って下さいよ。シナモンを振り掛ける事で、いったい何が巻き起こると言うんですか?何も巻き起こりませんよ。アップルパイにシナモンを振り掛けるだけですよ?アップルパイが美味しくなるだけですよ。ただただそれだけの事ですよ。」 「嫌いなんだ。」 「なら素直に断れ!」           「アップルパイが。」 「何で注文した?」
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