liar

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その大会は、静かに幕を開けようとしていた。   『嘘つき王決定戦』   我こそは嘘つきの中の嘘つきだと言う人間を集め、真の嘘つき王を決める戦い。年齢、性別、国籍、プロ、アマ、一切関係のないバトルロイヤル。参加条件は二つ。人間である事、嘘つきである事。それが   『嘘つき王決定戦』   真実すれすれの心理戦。大掛かりなトリックを仕掛けたド派手なエンターテイメント戦術。精神崩壊寸前のマインドコントロール戦術。嘘から出た誠により涙を流す者。嘘をつかれていた事すら気付かずにいる敗者。嘘つきの数だけ嘘の戦いがあり、嘘つきの数だけ嘘に敗れる者がいる。嘘をつき続けられた者だけに、王の称号が与えられる。真実禁止!事実封印!究極の現実離れバトル!   『嘘つき王決定戦』   見破るか見破られるか!つくかつかれるか!膨れ上がる嘘の重みに堪えられるか!それとも罪悪感に押し潰されるか!本当の敵は、もしかしたら自分の中に存在しているのかもしれない!人類史上もっとも危険な戦い!   『嘘つき王決定戦』   だがしかし!嘘つきによる嘘つきの為の嘘つきな戦い事態が既に!本当なのだろうか?
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