目覚め

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 その後、どのニュースにしても先ほどの火事の話題でもちきりだった。    本当自分が幸せだなと感じた。 「ここやまと神社では、今年も受験生を応援しようと…」 手元にあったリモコンのボタンを押して、電源を落とした。  静かすぎるリビングの中では、溜息すらはっきりと聞こえてしまう。  空いた皿とコップを洗いながら、辺りを見渡すが自分以外誰もいない。だからめちゃくちゃ静か。  先ほどのニュース内容を一通り思い出しながら、受験シーズンを迎えていることを再確認。  両親もその所為か、気を遣い始めた。  気づけばもう1月。中学校最後の冬休みを終わらせてしまった。後は学校に行くしかない。  クラスメイトは大半が受験を控えている。戦闘態勢を整えてるにも関わらず、自分はいまだに行く高校すら決まっていないのだ。  リングにすら上がれてない。  とりあえず問題のない生活を送るだけ。  仕方ないと区切りをつけて、玄関に向かった。 「ピンポーン」
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