目覚め

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しばらくするとチャイムの音は激しさを増した。 「ピオピポピポピポピンポーン」 うるさいとしか言いようがない鳴らし方。 「はぁーい」  間延びした返事を返すと激しいチャイム音は止んだ。  相手はもちろんわかっているが、最近物騒なご時世のため、スコープから外を覗いた。  いつもいるはずの2人の姿はなく、ただ外が見えた。  疑問に思いながらも、ドアをゆっくりと開けた。 「あれ」  そこには二人の少女がいた。  いたずらっ子の笑みを浮かべてこちらを見ている。 「おはよー、由紀」
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