さまざまな愛情表現

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「あ、華月!!」 「ご、ごめんね、待たせちゃって!!」 「いいよ?大丈夫か?」 「・・・・うん!」 えへへ、と微笑んで彼にギュッと抱きつく。 この温もりが、大好きだ。 はにかんだ笑顔も、優しさも。 あたしが悩んでいるのとか 友達ですら気づかないのに すぐに気づいてくれて・・・。 幼さの残る横顔からは想像もできない とても大人な一面が、・・・結局すべて大好きで。 「いこ、華月?」 「うん!!」 離れたくないんだ。 だから、絶対邪魔されたくないっ・・・ でも、きっと今日も邪魔される・・・。 「ここ、きれいだねー」 「華月、こういうの好きだと思ってさ」 「もー・・・//在処大好きっ」 「俺も、華月大好き」 にっこり、と少し照れた表情で ほんとうに、本当にかわいいあたしの彼氏。 ・・・でも、やっぱり。 「華月ぃぃぃ!!」 「げっ・・・きた・・・・か・・・・」 「・・・え、と。あの?」 在処が急に反対側の机から顔を出した馬鹿兄を見て 戸惑っている・・・。 当然だよね。 まぁ、身なりは整っているから変な人には見えない・・・はず; 「華月!彼氏がいるだなんて聞いてないぞ!」 「そりゃ・・・今までの経験上言わないっしょ・・・」 こんなやり取りをもう何十回としたか。 ダレカ、この馬鹿兄を止めてください・・・ 完璧、これで在処にも嫌われちゃうよお・・・。 「お兄さん!?うわ、かっけーぇ!!」 「・・・在処?」 「・・・・??」 「そりゃ、華月が彼氏作らないよな!自慢のお兄さんじゃん!」 出た、超天然。 ここ数年彼氏作らなかったのは 在処に片思いしてたからなんだけどなぁ・・・。
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