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…ふりおろす前に
ありったけの力でパパに体当たりをした。
小学生とは言えども、おもいきりぶつかられたら
流石のパパでもよろめく。
そのスキにお母さんはパパを押し退け
繭の寝ているベッドの隣に行き
繭を抱き、あたしを腕の中へと招いてくれた。
お母さんはまだ全身の痛みに顔を歪めている。
「おいこら。離れりぃや」
パパは凄く冷たい目をして、こっちに近づいてくる。
「夏弥。いい子やけ離れり」
」
あたしは黙って目をそらし、お母さんの腕にしがみついた。
「そんな臭いさせてから子供に近寄んなやっ!!」
お母さんの腕の中
鼻にツンとくるシ○ナーの臭い
それでも此処に居たかった
この手をほどいてほしくなかった。
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