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  もう少しで家につく…。   「...っ!?」   急に激しい不安に襲われた。   「いや…えっと…うん…  帰らなきゃ…。」   震える足を止める事はせず 少しスピードは落ちたが 一歩、一歩、確実に家へと近づく。   募る不安...   この階段を登れば家に着く。 家に帰ればお母さんが笑顔で 「おかえり」って迎えてくれて 繭と遊ぶんだ。   すぅっ...と深呼吸をして 弾かれたように階段をかけ登った。
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