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びくっと心臓が跳ね上がった。 玄関に誰かぶつかったのだろうか… 鈍く大きな音が聞こえた。 どうも1人暮らしを始めて音に敏感になってしまった。 まぁこれでも20歳(ハタチ)の乙女。些細なことでも怖がったっておかしくないはず。 「早くお風呂に入りたいな」 こういう時に私は無駄に独り言で気を紛らわそうとする。 自分で自分を滑稽だと思ってしまうがしかたがない。 怖いのだから。 そうこう言ってる間に浴槽はきれいになった。 「よし。後はお湯がたまるのを待つだけだな。」
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