序章 世界

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「必ず…必ず戻って…」 『はい…必ず…。お世話に、なりました』 深く一礼をした 二人は涙を流し、叔母は梛遊羽を抱き締めた 梛遊羽は微笑し、抱きしめ返した 国の門 梛遊羽はそこに居た そして門の所に見覚えのある顔があった 「…梛遊羽」 『翔!』 翔は梛遊羽の幼なじみ 両親が死んだときにも一番梛遊羽の近くに居た そして同じ国の戦士で、翔はNo.3 複数を好まない梛遊羽は翔と旅することを拒んだ ポンッ 翔は照れながら梛遊羽の肩を叩いた 「帰ってくるよな」 『当たり前』 パシッ 梛遊羽と翔はニッと笑って手を組んだ 梛遊羽は鎌を背中に、剣を腰に挿すと門を出た そして振り向くことは決してなかった .
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