プロローグ

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カタカタカタ… キーボードを打つ音が虚しく部屋に響く。 部屋の主である人間は今パソコンの画面を凝視していた。 掲示板―と称されるものに無数の書き込みが確認される。 書いてある文字は至って単調なものばかりだ。 元気? 今起きた~ だりぃ。 今日も学校かよ(^^; …………。 部屋の主はマウスを動かしながらくだらない書き込みを飛ばす。 ……………。 主の手が止まった。 XXXサンこんにちは 状況を打開するには自分が動くしかありません。貴方が動かない限り周りは変わらないのです。 そこから文字は始まっていた。 XXXというのは部屋の主のハンドルネームだろう。
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