四,潰える希望

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俺は、暗闇の中に居た。 手を伸ばしても、伸ばしても見える同じ光景。 「……相馬……何があったっ?」 ―目覚めたら、俺の目の前には大地が居た。 「何か用か?」 「用かじゃない。どういう事か聞いている」 俺自身、今起きたばかりでどういう状況かわかっていないのにどういう事かって言われても…… 「?」 勢い良く身体を起こす俺。 何故なら、そこには信じられない光景がうつっていた。 「……大野……?」 死んでいるのか…? 「紅…どういう事だ?」 「俺が聞きたいくらいだ」 大地は、淡々と返した。 「………うたれている…?犯人は銃を持っているって事か…?」 「篠原はどこだ?」 大地は、そう聞いてきた。 「篠原なら…真実が分かったから…もう行くって…体育館に」 「……直ぐに向かうぞ」 珍しく声をあらげ、大地は言った。
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