桜の舞い散る日

桜並木

そうだ。
彼女のあの一言で
少し好きになったのかもしれないな。

雪奈
「本当に綺麗だね！私も久しぶりに見たな！」
蘭
「あんな綺麗なの、毎年見てるの？」
雪奈
「毎年って訳じゃないかな（笑）去年も見たよね？」
蘭
「え？…………えぇ？」
雪奈
「どうかしたの？」
蘭
「ねぇ！雪奈ちゃん！ちょと良いかな？」
雪奈
「？？？……何？」
蘭
「ねぇ…雪奈ちゃんは優多君とお付き合いしてるの？」
雪奈
「ば、ば、馬鹿な事聞かないでよ（笑）蘭ちゃん！優とはただの幼なじみみたいなものだよ！！」
俺
「？？？？」
蘭
「ふ～～ん！そうなんだ（笑）なんだ！」
雪奈
「蘭ちゃん？普通はもっと仲良くなってからそういう事聞かない（笑）？？」
そんな、たわいもない会話がされてるなんて、思ってもみなかった。
俺はただ、空に舞い上がる桜を見ていた。