0人が本棚に入れています
本棚に追加
それからは普通の男の子として生きてきたと思う。まあ、相変わらず友達は少なかったけど、それでも今でも付き合いのある友達もできた。
他の女の子を好きになったし、今では結婚もしている。
それでもあの木と彼女をたまに思い出すこともある。
昨日久々にあの広場の前を通ったからかな、それでなんとなく思い出したのかもしれない。
もう原っぱは原っぱではなくなっていて、大きなマンションが建っていた。大きな木はもうどこにもなくて、その場所は小さな公園になっていた。
小さな公園のベンチに座ってそんなことを思い出していると、マンションの住人なのか小さな男の子と女の子が走ってきて遊びだした。
僕はそれをみて少し微笑んで、その場をあとにした。
最初のコメントを投稿しよう!