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「き…て……」
俺はゆっくりと振り向き、後ろでそっぽを向く木手を見つめた。
片手で尻を触り『もう一度』と伝えようとした。
ただ、その一言があまりにも恥ずかしくて口に出せない。
「どうしました?」
「その…」
「いつまでも自分の尻を触っていても、どうもなりませんよ?言葉にしないと」
木手は俺の唇を指で撫でた。
「お前、って奴はっ」
「ふっ」
わかっているのに木手はわざと俺の口から言わせようとする。
なんて男だ。
「…れてくれ」
「はい?」
「挿れてくれっ」
「何をでしょう?」
どこまで焦らす気だ。
「も、一度…お前の、指を…」
「よく言えましたね。でも、もっといいものを挿れてあげますよ」
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