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「あっ、やめ、や…あぁっ…──」
何度も何度も肌が擦り合わさり、俺は達してしまった。
陰茎の先からはピュッと白濁の汁が数回飛び出た。
木手はしばらく腰を振った後に突然止まり、俺の中に射精した。
「んんっ…」
陰茎が引き抜かれても、俺の中は木手の精液でいっぱいだ。
尻から精液が溢れ出てくる。
二人静かなトイレで同じリズムで息をした。
俺は足に力が入らなくなり、その場にへたりこんだ。
木手は何事もなかったかのように身なりを正し、眼鏡をずらした。
無言で立ち去るのかと思いきや、出口で振り向いた。
一体今度は何を…
「俺はあと数日だけ東京にいます。それまでに貴方の気持ちが知りたい」
木手は俺を背にしてトイレから出ていった。
俺の気持ち──
頭が真っ白で何も考えられない。
既に空は紫色に染まっていた。
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