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木手の手が徐々に上へ上がってきた。
「貴方のここはどうなってるんですか?」
腿から下半身の膨らみへ流れるように手を移動した。
「うっ」
「こんな具合じゃ1人でしたこともないんでしょうね」
そんなの当たり前だ。する必要なんてない。
木手は俺のを手の平で包み込むように持ち、指で弄んだ。
「するわけ、ないだろ…」
「ほう、そうですか」
動かしていた指の動きが早く、包む強さも少しずつ増してきた。
「貴方もこの気持ち良さを知ったなら、常に快感に貪欲になりますよ」
下着ごしに陰茎を撫で擦られた。
実のところ、あれほど抵抗はしていたが、ほんの少し気持ち良いと感じてしまっている自分がいた。
今までにないこの感じ。
ここを少しでも触られただけで、股間が疼くなんて信じられなかった。
「どんどん硬くなってきてますね。体は正直です」
「そんなことない!気持ち良くなんか──」
「顔、赤いですよ…?」
洗面台に背を向けているので振り向けば顔を見ることができるが、俺は咄嗟に手で頬に触れた。
俺の頬は燃えるように熱を帯びていた。
木手に胸の内を悟られてしまう。
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