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無論、こんなことをされていれば助けを呼ぶことすらできない。
「『やめろ』と言うわりにはまるで悦んでいるようにしか見えませんが?」
木手はきゅっと陰茎のくびれを握ってきた。
「こんなに勃たせて…」
先端からは透明な汁が滲み出てきた。
「大声を出すぞ……っ」
「脅しですか?そんなもの通用しませんねえ」
ただの脅し──こんな状態で助けなんか呼べないのを分かっているからだ。
透明な汁が溢れ、つーっと下へ移動していくのがわかった。
「今の貴方じゃか細い声で大声なんか出るはずもありませんし」
木手は俺の耳たぶを噛んだ。
「んあっ…」
ビクビクッと背筋に電気が流れるような感覚に陥った。
「体のあちこちが性感帯のようだ」
次は耳たぶを唇で軽く食んだ。
洗面台に体重をかけ、それを支える腕の力も徐々に弱まってくる。
木手の手の動きも止まらない。
「…!?」
突然、くるっと体の向きを逆にされた。
瞬時に起こったことだけれど、なんとか洗面台にしがみつき、前屈みになった。
「こちらはどうなっていますか?」
さっきまで扱いていた手を止め、とうとう下着までもが下げられた。
今にも絶頂に達しようとしていた陰茎は、まだ熱を帯びて張りつめてはいるものの、だらしなく汁を滴らせていた。
尻に妙な違和感があった。
中をえぐられるような──
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