indecently.

8/13
前へ
/13ページ
次へ
無論、こんなことをされていれば助けを呼ぶことすらできない。     「『やめろ』と言うわりにはまるで悦んでいるようにしか見えませんが?」     木手はきゅっと陰茎のくびれを握ってきた。     「こんなに勃たせて…」     先端からは透明な汁が滲み出てきた。     「大声を出すぞ……っ」   「脅しですか?そんなもの通用しませんねえ」     ただの脅し──こんな状態で助けなんか呼べないのを分かっているからだ。   透明な汁が溢れ、つーっと下へ移動していくのがわかった。     「今の貴方じゃか細い声で大声なんか出るはずもありませんし」     木手は俺の耳たぶを噛んだ。     「んあっ…」     ビクビクッと背筋に電気が流れるような感覚に陥った。     「体のあちこちが性感帯のようだ」     次は耳たぶを唇で軽く食んだ。   洗面台に体重をかけ、それを支える腕の力も徐々に弱まってくる。 木手の手の動きも止まらない。           「…!?」     突然、くるっと体の向きを逆にされた。   瞬時に起こったことだけれど、なんとか洗面台にしがみつき、前屈みになった。     「こちらはどうなっていますか?」     さっきまで扱いていた手を止め、とうとう下着までもが下げられた。   今にも絶頂に達しようとしていた陰茎は、まだ熱を帯びて張りつめてはいるものの、だらしなく汁を滴らせていた。           尻に妙な違和感があった。       中をえぐられるような──
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加